「旦那もやっぱりバックが好きだったりすんの?」
「やっ、違う……でも、だって、気持ちいいから…」
喘ぎながら首を振る舞さんの、引き締まった腰をつかみながらバックでガンガン突いていく。すっげ気持ちいい、やばい、やめなきゃいけないのに、やめられんなこれは……。
どうも性格的にあわない新上司に、あまりな仕事量……10年間勤めた会社を退職したのは半年前のこと。軽く鬱にもなりかけていたので、それを盾にして会社都合にしてもらった。
おかげですぐに失業保険がおりはじめたし、アホほど安いが退職金も出た。何より忙しすぎてここ数年はろくに使う暇もなかったので、貯金もそこそこある。
鬱は会社を辞めたとたん治ったが、せっかくなので失業保険が出ている間はプラプラすることに。毎日、昼近くまで寝て、ゲームして、酒飲んで、野球を見て寝る! ヒャッハー!! という生活をしていたら、劇的に太ってしまった。そりゃそうだ。
これはイカンということで、区立のスポーツジムに通いはじめたところで知り合ったのが、人妻の舞さん(仮名)だった。
平日昼間のスポーツジムなんて基本ジジババの巣窟なんだが、高級住宅街の近くだからか、区のジムで安いのに、セレブな主婦と思われる若い人妻っぽい女性もチラホラとはいた。体型維持とストレス解消のために週に2~3度ぐらいジムへやってくる30歳の舞さんもその一人。
平日では数少ない同年代なので会えば挨拶するようになり、挨拶の回数を重ねると世間話をするようになり、たまたま趣味やルーティンのトレーニングが似ていたこともあって、スポーツジムで会ったときは一緒にトレーニングするように。
マシンで汗を流す彼女の、ゆらゆら揺れるあちこちを眺めているのは非常に眼福だったし、スポーツジム以外の場所では誰とも会話のない俺。彼女と挨拶して、世間話を交わすことが何よりもの楽しみとなり、気づけばほれてしまっていた。
暇を持て余していた俺だから、他のジム仲間とのお食事会やらイベントの幹事を担当しまくることで、舞さんとの距離を縮めていく。1対1で食事に行くようになり、お酒は好きだが弱いという彼女を酔わせて、ついにラブホに連れ込むことに成功。
スレンダーで、普段はクールビューティーといった風情の舞さんだが、ホテルに入ってからはすごかった。延々10分以上はベロチューしてくるし、乳首やクリをいじくると「んんっ……」と、全身をビクビクさせるほど感じまくるし、初挿入したときは「はぁっ……あ、あ、あぁん!」とAVのような声をあげてよがっていたし。
ジムで鍛えているだけあって締まりもよく、1発目は3擦り半だったけど(笑)、お互いセックスに飢えていたから、そりゃもう腰が抜けるほどやりまくり。最後のほうなんて2人ともドロドロの汗まみれになりながら性器をこすりつけあってたもの。
聞けば旦那とはセックスレスになって長く、その不満を体で動かすことで解消しようとジムに通いだしたのだそうだ。初めてのセックスのときは結局ラブホに泊まることにし、朝まで盛ってしまったが、人妻である舞さんはそう何度もお泊まりはできない。
なので、舞さんはジムに行くと家を出てきて、俺と待ち合わせしてホテルに赴くように。ちょっといいシティホテルでも平日昼間のデイユースだと安く使える。綺麗な人妻と、立派なホテルで昼間からセックスでエロい汗を流すようになったのだ。
先日、失業保険がとうとう切れてしまったので、しぶしぶハローワーク通いを再開。運よくあっさりと再就職先を見つけることができた。今度の会社は夜勤が多い。もちろん平日昼間に、舞さんと会う時間を確保するために選んだ。今は仕事を終えたら彼女と会って一発やって、一緒にお昼を食べてから夕方まで寝るという生活サイクルを送っている。
いつ旦那に気づかれるかと思うと冷や汗も出るし、はっきり言って体力的には前の会社よりもきつい。そろそろ潮時かなとも思うが、ホテル通いと平行してジムワークも続ける舞さんはどんどん綺麗になっていくし、おねだりすると恥ずかしがりながら、いろんなプレイをしてくれる。このあいだなんか、とうとう生でやらせてくれたし。
会社はスパッとやめられたのに、やめるにやめられなくなってしまったスポーツジム人妻との不倫。どうしたものかなと思うが、きっとやめられないんだろうなぁ。
(著者:ひねもすのたり松太郎)